Accessには、クエリーという優れた機能があるので、
プログラミング初心者は、「わざわざSQL文を学ぶ必要がないのでは?」と、一度は思うはず。
確かにクエリーを使えば、GUIでデータベースを自由自在に操作できます。
クエリーは使いこなせば、かなりの事ができます。
しかしクエリーにも欠点があります。
まず、何をやっているのか一目ではわからないことです。
一覧性が無いというか、パッと見では全体が見渡せない。
図を見て、その意味を考えないといけない感じ。
このことがプログラミング中級者以上になると、もどかしい。
もちろん、クエリーを作った時は分かるかもしれませんが、
時間が経つほど、作った本人さえ、判読に苦労しますw
そしてクエリーは、Accessのプログラミング言語であるVBAの中では、
細かい処理には使いにくいのです。
その点、SQL文は単なる文字列なので、
プログラムで自由自在に加工できます。
文字列の操作は、プログラムにとっては大得意だからです。
文字を連結したり、関数を使ったり、条件によって処理を変えたりするのは簡単。
そうして作ったSQL文は、データベースをさらに強力に、より細かく制御することができます。
だからSQL文を学ぶことで得られるメリットは、非常に大きいのです。