例えばユーザーが業務システムを利用する時のことを考えてみましょう。ユーザーはシステムの画面を操作するだけで、検索、追加、更新、削除などの機能を簡単に利用できます。どこにもSELECT、INSERT、UPDATE、DELETEなどの言葉は出てこないはずです。
業務システムもプログラムでできています。ユーザーはSQL文を直接実行するのではなく、システムの画面を操作するだけで、プログラムが状況に応じて自動的にSQLを作成し実行してくれているのです。そのおかげでユーザーはSQL文を知らなくてもデータベースを利用できます。システムを利用するだけならSQLは知らなくてもよいことになります。
しかし誰かがプログラミングしなければシステムは動きません。システムを作るプログラマーがプログラミングしてくれているからこそユーザーは楽ができるのです。
そこで次のステップではSQL文をプログラミング言語に組み込んで使う方法を紹介します。プログラミング言語の中ではSQL文を作るのが複雑になります。
なぜなら変数やコントロールと組み合わせて、最終的なSQL文を作成しなければならないのですが、文字列から出たり入ったりします。表現しにくいのですが一度体験すればわかります。これが初心者にとって壁になっているのです。
SQL文をプログラムに組み込んでみることは、Accessでもできます。AccessにはVBAという機能がありプログラミングできます。しかしAccessはクエリという優れた機能がありますので、SQLを使わないでシステムを作ることが多いです。クエリだけでかなりのシステムが作れます。
そこでJavaScriptとAccessを組み合わせたシステムを作る過程で、SQLをプログラムに組み込む方法を学ぶことにしましょう。JavaScriptはWebブラウザ上で動くプログラミング言語ですので、特別な設定は要りません。またJavaScriptは最近注目されているAjaxの中心技術ですので、ついでにJavaScriptの基礎も身に付けられます。
できれば以下の順番で学んでいただけたらと思います。どれも私が作った関連サイトです。
1.Microsoft Access初心者入門講座
2.Access SQL初心者入門講座(この講座です)
3.JavaScript初心者入門講座
今後もゆっくりではありますが「Access SQL初心者入門講座」は加筆していきますが、これまで学んだSQL文を活かすため、ぜひJavaScript初心者入門講座にも挑戦してください。